MBAで学んだ会計学・起業家論・交渉術を振り返る|本とか仕事とかMBAとか

入学以来、3回目のセメスターを終えました。今回は会計学(Accounting for Decision making)と、E-Business Strategyの2科目を受講。また、別記事で書いたようにオーストラリアの現地でのスタディーツアーに参加して、起業論(Business planning for Entrepreneurship A)と、交渉術(Effective Negotiation)の2科目も受講したので、全部で4科目分のサマリを書きます。

※この記事は、BOND-BBT(オーストラリアボンド大学のオンラインMBAコース)についてのシリーズ記事「本とか仕事とかMBAとか」の1つです。同じシリーズの他の記事はこちら

Accounting for Decision making:会計学

本業がマーケティング担当で、会計とは無縁の自分にとっては、この科目はとても難度が高かったです。前回の統計学の科目も難しかったのですが、日頃はデータを分析するのも仕事なので、まだ本業に近いものがありました。しかしこの会計学は、馴染みがなさすぎる分野、かつ英語科目なので辛かったです…。

学ぶ範囲は、経営のための会計学の基礎。バランスシート、PL、キャッシュフロー計算書の基本を学び、実際に仕分けをして財務諸表を完成させることも扱います。また、それだけではなく、流動比率や負債比率などの指標を用いての企業分析や、事業の損益分岐点の求め方など、学ぶ範囲は広かったです。

評価は2週間に1回あるWEBテストと、中間個人レポート、そして最終試験の3点でした。WEBテストは2週間に1回自分の好きな時間に解くのですが、これが計算問題がたくさんあってかなり時間がかかりました。担当の先生は「所要時間は30分くらいだ」とか言ってたような気がしますが、単純に英文の設問を読むだけでも苦労するので、ふつうに3〜4時間とかは平気でかかりました。他の受講生に聞いても、英語が相当得意でない限り、同じくらいの時間をかけていたようでした。ちなみにテストは何度も解けるので(毎回数字は違う)、なんとか6~7割は毎回とるようにしていました。

中間レポートは、オーストラリアの企業を選んで、財務諸表を分析するというもの。そもそもオーストラリアの市場を知らないので、この企業がメジャーなのかマイナーなのか、どういった分野の事業をやっているのか、などを調べるのにかなり苦労しました。また、最終試験は2時間の試験で、ほぼWEBテストから出題されました。

この科目をとって、財務諸表の基本を理解できたので、身近な企業のIR情報を見るのが楽しくなりました。まだまだ勉強が必要な分野なので、これからも関連図書を読むなど、学習を続けていこうと思います。

期間:約4ヶ月
言語:英語
評定:WEBテスト、個人レポート、最終試験
難度:★★★★★

ちなみに、私のように会計学を始めて学ぶ方向けに、役立った本をご紹介しています。

英文会計を初めて勉強する人にオススメしたい5冊の本
MBAの科目でAccounting(会計学)をとりました。本業で会計と無縁な自分には本当にきつかった…のですが、使ってみてよかった本5冊をご紹...

E-Business Strategy

その名のとおり、Eコマースのビジネス戦略についての科目で、2017年から新設された科目です。内容としては、Eビジネスの起業家たちのトレンド、クラウドの技術を用いての事例、モバイルインターネットサービスの事例などをインプットして、それについて議論をしていく感じでした。科目内で扱った事例は、AirBnB、Uberなどの最近のシェアリングエコノミーの事例、アマゾンやアリババなど巨大Eコマースサービス、クラウドワークスやMakeshopなどその他のWEBサービスについてなどです。

Eビジネスという歴史の浅い分野でもあるので、他の科目と違って、完成されたフレームワークとかを学ぶようなものではなく、自ら調べて学ぶという形でした。その分、学んでいることが不明瞭なので、楽しくなかったという受講生の声も聞きました。

自分にとっては、日頃Webマーケティングをかじっていることもあり、Eコマースサイトのプランニングをするために、基本事項を学び直せたのはよかったですし、何気に今までで一番高得点がとれた科目でした。

期間:約2ヶ月
言語:日本語
評定:ディスカッション、グループワーク、最終試験
難度:★☆☆☆☆

Business planning for Entrepreneurship A:起業家論

オーストラリア現地でのスタディーツアーで履修した起業家論の科目。この科目は非常に面白かったです。MBAの勉強してるなー自分、という感じが今までで一番しました。起業に関する様々な考え方を学んでいく科目で、1年後のビジネスプラン発表への基礎となる知識を得ることができます。

特に面白かったのは、「エフェクチュエーション(Effectuation)」という考え方。これは、手元にある利用可能な手段を出発点として、その時の流れで目標が生まれてくるという考え方です。つまり、「こういうビジネスを作りたい!そのためには、こんな技術とこんな人材とこんな原資が必要だ」というように、目標からプランを立てるのではなく、「自分にはこんな能力とこんな人脈とこんな原資があるので、こういうビジネスプランを実現できる」というように今手元にあるものを最大限に利用してビジネスを考えるということです。成功した起業家の方は、自分が熱意のもてるものを仕事にしたという方も多いと思いますが、それを理論化したのが「エフェクチュエーション理論」でした。

事前課題、現地でのグループワーク、帰国してからの事後レポートと、内容はハードでしたが非常に興味深く学べる科目でした。

期間:約1週間 +事前/事後課題
言語:英語
評定:事前課題、グループレポート、事後課題
難度:★★☆☆☆

Effective Negotiation :交渉術

もう一つ、現地で履修したのがこの交渉術の科目。交渉とはコミュニケーションの一つなので、センスや個人の経験に依存してしまいがちですが、それをひとつのスキルとして体系化しているのがこの科目です。日本のMBAではこういった交渉術という科目を扱っているところはあまりないそうですが、かなり実用的な考え方を学べました。

毎日、交渉の場面のケースが渡され、それを読み込んで学生同士でロールプレイを繰り返します。例えば、ホテルを経営している会社と、そのホテルの制服を作っている会社の、契約継続の交渉のケースなどです。面白いのは双方に渡される情報が異なり、相手の事情や意図がわかりにくくなっているところ。相手が求めるものは何なのか、どの情報を開示して、どの情報は開示せずに交渉を進めるのか、交渉の戦略を立てて交渉を進めます。

多くの戦略術やテクニックを学ぶのですが、ベースとなるのはBATNAを求めるという考え方。BATNAとは、“Best Alternative To a Negotiated Agreement”のことで、簡単に言うと、両者がWin-Winになれる落とし所です。根底には、交渉はゼロサムの駆け引きではなく、双方の課題を明確にして解決する作業である、という考え方があります。

ちなみに教科書は日本語版になっているので、これを買って臨みました。

期間:約1週間 +事前課題
言語:英語
評定:事前課題、授業貢献、最終試験
難度:★★☆☆☆

次のセメスターは、統計学と会計学に続く難関科目、経済学を履修します。

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